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髪のことを、よく知りましょう
髪のパサつきやフケや抜け毛が気になったら髪と頭皮の健康について考えてみましょう。
髪や頭皮の健康を守ることが、髪のトラブルを防ぐ第一歩。
抜け毛・フケ・かゆみ・パサつきが気になりだしたら、シャンプーから見直してみてください。
髪が生まれる仕組み
約10万本も生えているという髪。
その1本1本は、目に見える部分の毛幹部と皮膚に埋まっている毛根部に分けられます。 毛根部の下の方には膨らんだ毛球があり、底は凹んでいて毛乳頭という部分を包みます。毛乳頭には、毛細血管や神経が入り込んでいます。
髪が生まれるのは毛乳頭に接している毛母細胞からです。毛母細胞は、髪の誕生や成長に必要な栄養や酸素を毛細血管から受け取り、分裂を繰り返します。次々に生まれる細胞は、硬いケラチンというたんぱく質をつくりながら、髪を包む毛包内を上昇。髪の中のそれぞれのパーツが形成されていきます。
このようにして成長する髪の伸びる速度は1日に0.35~0.44ミリくらいといわれています。
が、果てしなく伸びていくわけではありません。髪は毛周期というサイクルによって5~7年の間隔で成長と脱毛を繰り返しているからです。毛周期は成長期(5~6年)、退行期(約2週間)、休止期(3~4ヶ月)、脱毛と進み、また新たに成長期に向かいます。
成長期には毛乳頭も大きく、毛母細胞の分裂も活発ですが、退行期には分裂が停止し、毛包の収縮が始まります。
休止期になると毛母細胞の活動は完全に止まり、毛包も約3分の1に収縮してしまい脱毛となるのです。
成長期、退行期、休止期と進み、いわば寿命をまっとうした毛が抜けることを自然脱毛といいます。
抜けた毛の根元がポコッと丸く膨らんだ棍棒状でzれば、休止期が無事に終わって自然に抜け落ちた健康な抜毛であり、心配ありません。
健康な頭皮では、髪の約85%が成長期毛、約14%が休止期毛、約1%が退行期毛といわれます。ですから1日に60~80本くらいの脱毛は、生理的範囲のもので心配ありません。
一方、異常脱毛とは、なんらかのトラブルで毛母細胞の働きが衰え、毛髪が成長期のうちに抜けてしまったり、休止期を経て抜け落ちた後、新たな毛が生まれなくなることをいいます。何らかの理由で休止期率が上がり、30%を越えるようだと脱毛の原因のひとつになるといわれています。
健康な髪の構造と構成
髪の構造は、外側から毛小皮(キューティクル)、毛皮質(コルテックス)、毛髄質(メデュラ)の3層から成っています。
毛小皮は硬いケラチンでできた、無色透明の細胞で、髪の10~15%を占めます。健康な髪では6~8枚が密着してウロコ状に重なり合い、中の毛皮質を保護しています。
髪の85~90%を占める毛皮質は、繊維状の硬いケラチンが集まって皮質細胞を形成し、それが髪の長さの方向に並んでいます。その間は柔らかいケラチンで埋めつくされています。この構造により、髪は横に切れにくく、縦には比較的簡単に裂けやすくなっているのです。毛皮質は、髪の柔らかさやしなやかさ、強さなどの物理的な特徴を左右し、水分を保持する部分で、髪の色を決めるメラニンも含みます。
中心の毛髄質もメラニンを含みます。ただ、毛髄質は髪によって途中で途切れていたり、ない場合もあります。

髪の主成分は焼く18種類ものアミノ酸からできているケラチン蛋白です。各々のたんぱく分子の化学的な結合が、髪にさまざまな性質を与えています。ケラチンはとくにシスチンというアミノ酸を多く含むのが特徴です。
また髪は25℃、湿度65%で11~13%の水分を含みます。
髪はとても湿度に敏感。湿度が高すぎると水分量が増え、コシがなくなります。逆に湿度が低すぎると乾燥毛に傾きます。
この外に、髪はメラニン色素や、脂質・微量元素なども含んでいます。
髪を傷める原因
熱による損傷
髪はたんぱく質が主成分のため熱に弱いものです。
加熱すると水分が蒸発して乾燥毛になり、高熱だと毛髪内のたんぱく質が変性します。
ドライヤー・ホットカーラー等の乱用は、避けた方が良いです。

摩擦による損傷
乱暴なブラッシングやタオルドライなどの摩擦によりキューティクルが剥がれやすくなります。
育毛の手段として、頭皮に刺激を与えるという方法もあるようですが、刺激は与え過ぎると、かえってマイナスです。
何事にも、限度というものがあります。髪や頭皮へのいたわりをの気持ちを、お忘れなく。

パーマ・ヘアカラー等
一般的なパーマは、第一剤の過剰反応や水洗い不足により、ヘアカラーは過度に繰り返すことにより、髪のたんぱく質を変性させます。パーマやヘアカラーには、たくさんの種類がありますので、どうしても必要のある場合は、価格にこだわらず、品質の良いものを選択してください。

シャンプーなどのヘアケア製品
本来、髪の健康のためにあるべきヘアケア製品ですが、界面活性剤などの有害物質が配合されたものも、少なくありません。これらの有害物質は、頭皮を傷めてン抜け毛などの原因となる他、髪の潤いや弾力を喪失させ、パサつきの元にもなります。また、髪の主成分であるたんぱく質は、アルカリに弱いので、アルカリ性のヘアケア製品などは、髪を傷めます。ヘアケア製品は、正しい知識を持って良質のものを選択する必要があります。

紫外線
紫外線によりメラニンが酸化分解して赤く変色します。また、紫外線と水があると髪のたんぱく質の化学結合が切れやすく、損傷が起こります。帽子や日傘などを利用したり、意識して日陰を歩くなど、直射日光は避けるべきです。

栄養不足
偏食・ダイエットが原因で髪にツヤがなくなることもあります。
栄養のバランスのよい食事が大切です。
男性型脱毛症のメカニズム
早い人では10代後半から見舞われることもこともあるという男性型脱毛症。
最近では、細い毛や抜毛を気にする女性も増えているといわれています。

脱毛症のメカニズムは明らかになっていないものが多いのですが休止期率の上昇がその発症に関わる場合が少なくありません。
若いうちから脱毛が進む男性型脱毛症もそのひとつと考えられます。
この男性型脱毛症は、毛周期が短くなるにつれ毛包が小さくなり、硬毛が軟毛化するという点と脱毛が頭頂部を中心とするのが特徴的です。
また、その発症には遺伝や男性ホルモンの作用も大きな影響を与えます。
男性型脱毛症が形成される過程は、次のように考えられます。
男性型脱毛症の遺伝的要因を持つ人の体内で男性ホルモンが血液に乗って髪の生産工場である毛母細胞に入ると、そこで5α-リダクターゼという酵素ににより、5α-ジヒドロテストステロン(5α‐DHT)という物質に変化します。
5α-DHTは、大変活性の高いホルモンで、細胞分裂のエネルギー源であるアデノシン3リン酸を阻害するので、毛母細胞の活動が衰え、髪が休止期に移行しやすくなるとみられます。
また、5α-DHTはその皮脂を過剰に分泌させる作用があります。
そのため、毛穴に皮脂が詰まりやすくなり、髪の成長に不都合な環境を作りやすくなります。
また分泌された皮脂酸化して有害な過酸化物質に変化すると、髪の土壌である頭皮に刺激を与えかねないといえます。
髪と頭皮の健康を考えたヘアケアと生活態度
男性型脱毛症を始め、先天性脱毛症や、種種の病気によるもの、物理的・化学的刺激によるものなど、さまざまな脱毛症がありますが、どの脱毛症をとってみても、髪の土壌である頭皮のはたらきを妨げず、その健康を大切に考えたお手入れが大切であることが伺えます。
具体的には、まず清潔を保つこと
男性型脱毛症の徴候として、フケ・かゆみに悩まされることもあるようです。
いずれにせよ毛穴が皮脂などで詰まっていたり汚れていると、毛髪の生育に好ましくありません。毛穴の奥からスッキリ清潔にすることが望まれます。
その後、髪の土壌である頭皮を健やかに保つのに役立つ頭皮用パックを利用するとよいでしょう。頭皮用パックもシャンプーも、髪や頭皮のことを考えたノンオイル・弱酸性・保湿成分配合のものをお勧めします。

また脱毛対策では日常生活の見直しも大事です。
健康な髪が生まれる頭皮は、健康な生活によって支えられているのです。
毛母細胞は毛細血管から栄養を受け取って分裂を繰り返しているので、バランスのよい食事から栄養素をしっかり摂ることが大切です。とくに、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・ヨードは不足のないようにしたいもの。ただし脂肪分の過剰摂取は避けましょう。
お酒やタバコなどの刺激物の摂り過ぎもいけません。
 そして、ストレスにも注意を払いましょう。過剰なストレスは皮脂分泌を促進し、それが脱毛に影響を及ぼしかねません。
また、睡眠不足や過労などにも陥らないように気をつけ、健康的でハツラツとした毎日を送りたいものです。
主な脱毛症
男性型脱毛症
病気や外傷によるものではなく、毛髪が太く長い終毛に育たなくなり、細くて短い軟毛に変わり、ついには毛包も消失します。
これは、男性ホルモンの影響によるものといわれ、アンドロジェン性脱毛症とも呼ばれていますが、バランス的には女性ホルモンも関係していると思われます。
発症のメカニズムはいろいろな学説があって議論されていますが、男性ホルモンが皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を強くするということはかなり明らかとされています。
皮脂腺が2倍3倍になると、2倍3倍の血流を奪い、毛包にとってただでさえ大切な血流が皮脂腺に奪われて少なくなります。
また、余分な皮脂は酸化されて過酸化脂質となり細胞を傷めます。

円形脱毛症
突然円形に毛髪が抜けるのが特徴です。
毛幹の伸長が突然止まり、休止期毛に変化することによて脱毛します。
なんらかの原因で自己免疫機能が働き、リンパ球が自分の毛根を攻撃してしまうという説が有力です。
ストレスが原因という説もありますが、はっきりした原因は不明です。

粃糠性(ひこうせい)脱毛症
乾性のフケがたくさん出て毛穴をふさぎ、毛穴が炎症を起こすことにより、毛根の活動が衰えて脱毛に至ります。
毛髪が乾燥し、細く短くなるのが特徴です。

老化による脱毛
50才代を越えた男女にみられます。
毛包が加齢により破壊され消失、80才代では30才代の38%を失います。
毛は細くなり、毛の成長率は低くなり休止期率が上がります。

薬物による脱毛
抗癌剤などの影響で毛母細胞の分裂が阻まれ、成長期のまま脱毛します。

出産による脱毛
妊娠中に通常より低くとどまっていた休止期率が、出産後一気に高まるために脱毛します。

栄養阻害による脱毛
過度のダイエットや栄養失調などが原因で脱毛します。

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